四分一 -朧銀-

日本独自の合金 (銀、銅、金合金)

四分一(朧銀)とは

四分一(しぶいち)、朧銀(ろうぎん、おぼろぎん)銀、銅1対3の割合の合金、4分の1が銀のため四分一銀と呼ばれる。金を微量含む。普通、四分一と呼ぶものは並四分一に近く、4分の1の割合に近くなる。

Au=金Ag=銀Cu=銅

白四分一(金一分差し)Shiro-Shibuichi

Ag60%CU40%Au1%
銀の割合が多く、銀、銅、6対4の合金。煮色仕上げにより、白味の強い灰色がえられる。銀、銅がほぼ半々で合金されているためとても硬い、加工が難しく、融点も低く解けやすい。

上四分一(金一分差し)Jo-Shibuichi

Ag40%Cu60%Au1%
銀、銅、4対6の合金、銅の割合が多く、煮色仕上げで灰色味が出てくる。白四分一と同じように硬く張りがあるため、加工が難しい。 

並四分一内三分(金一分差し)Nami-Shibuichi-Uchisanbu

Ag30% Cu70%Au1%

並四分一外三分(金一分差し)Nami-Shibuichi-Sotosanbu

Ag23% Cu77%Au1%
並四分一には内三分と外三分があります。内三分の方が銀の量が少し多く、外三分は銀が少ない。煮色仕上げで濃い灰色が得られる。

黒四分一(金一分差し)Kuro-shibuichi

四分一Shibuichi40%赤銅Shakudo60%Au1%
煮色仕上げによりきれいな黒色に発色する合金。普通の四分一とは違い、四分一と赤銅を4対6で合わせた物。銅の量が多くなるが、赤銅とは全く違う黒味が得られる。